リテールデジタルサイネージ2009から少し時間が立ちましたが、書きたい事が見えてきたのでまとめてみました。(RSS読者が570人になりましたね。)
数年前から思ってきたデジタルサイネージのイメージとかなり異なっており、少々残念でした。デジタルサイネージの技術と言うより、周辺機器のアイディアやシステム面が注目されているだけで、肝心なデジタルサイネージの基本となる部分に「空白」を感じました。
デジタルサイネージの原点は「いかに人の足を止め、見てもらうか」ですが、今現在のデジタルサイネージ市場は「見てもらう事が当たり前の設定」となっているのではないでしょうか?
●RFIDでコンテンツを変える。
●センサーでコンテンツを変える。
●顔認証でマーケティング測定をする。
...andmore
これらの技術は確かに優れており、デジタルサイネージ業界からは斬新なアイディアとして見られているようですね。しかしこれら全ての共通点は、人が見てアクションを起こした後の話ですよね。では見る人が少なかったら、いなかったらどうなるのでしょうか?
色々考えさせられますね。
①デジタルサイネージのコスト+周辺システムコストを選ぶのか?
②デジタルサイネージのコスト+雑多の中でもインパクトある設置アイディアに投資するか?
に分かれますね。「広告を入れ込むビジネスモデル」と言う話もよく効きますが、これも本来は見てもらうためのアイディア勝負で価値がでてくるのではないでしょうか?
繰り返しますが、周辺機器の技術やアイディアは確かにすばらしいと思います。
しかし、本来のデジタルサイネージの位置づけを大きく間違えると、必ず残念な結果になってしまいます。
たしかにデジタルサイネージ市場は驚くほど伸びており、巨大なマーケットになっていく事は間違いないと想定しますが、どこもかしこもデジタルサイネージがあり、紙広告が目立たない時代と同じような状況下になった時、本当にこれらのアイディアは生きてくるのでしょうか?
「見る」「見せる」「見たい」「見てもらう」 同じようですが、かなり意味が異なります。
「コンテンツ」と「人の心理」の間にあるものをうまく繋げるものがデジタルサイネージ。
デジタルといいながら実はアナログな要素が最も重要です。
※以下は私が思うデジタルサイネージにおけるプライオリティ
●技術より、コンテンツ
●システムエンジニアよりクリエイター
●サイネージに特化したコンテンツ
●広告よりアート
●コンテンツアイディアに集中できる環境
デジタルサイネージはコンテンツ更新が簡単に出来るものですよね。
であれば現状の結果を追いかけるより、より多くのコンテンツを試すことが大切ではないでしょうか?これを行わない限り何も見えてこないと思っております。
最後に、デジタルサイネージの技術は特に斬新なものではなく、どちらかと言うとアイディア系のものだからこそ、「原点」にもどり、シンプルな考えを広めて行く必要性がありますね。
技術だけが先走り、内容の無いデジタルサイネージ市場にならない事を願っております。