デジタルサイネージチャンネル特別篇
私はGW中に宮城県の被災地に出向いた。
なぜ?かと言うと私自信は電気を使う立場であり、デジタルサイネージを推進する立場であるから。そしてリアルな被災現場に行き、その背景をこの目で見ておきたいと言う気持ちもあったからである。
もちろん半分がボランティア活動で半分が実家への顔見せ。親戚の倒れた・壊れたお墓を力いっぱい直して来た。亡くなった親戚もいれば助かったのに避難所で亡くなった親戚もいる。私の実家はかろうじて大丈夫であったがほとんどの親戚の家が全壊、半壊と言う状況にあり、本当になんともいえない状況である。
これを書くのに役1週間ほど経過してしまったのは、あまりにも酷い現実にショックを受けており、文章など書けない状況に陥ったからです。
実際にテレビで見ていたが、想像を遥かに超えていた。
本当にテレビで伝わる事など、ほんの少しなのである。
今回、実際に被災地に行って感じた事は山ほどある。
ボランティアに来ている人の多さには正直驚いた。学生やフリーター、実際に仕事を休んで来ている方々など本当に素晴らしい人達なんだと思う。帰りの在来線の中でもボランティアの方々と一緒だったのでずっと会話をしていたのだけど、本当にありがとうと言う言葉で感謝される達成感が今まで味わったことの無いほど素晴らしいものであると皆は言う。そしてあくまでボランティアは自己満足。何かを求めているわけではない・・とも言っていた。何人かは1日で帰る予定だったが、こんな経験二度と出来ないので、2日目3日目に突入してしまった人達もいた。
ただ私の見てきた被災地はあまりにも酷く、本当に10年かかっても元に戻る想像が付かないのである。
実際に見てきた現場での写真・・・
早朝に現場に行ったのだが、朝から「人」を探す人、家の周りで思い出を探す人などがおり、胸が苦しくなった事を今でも忘れません。
そして、現地に人の心の強さがとても印象的である。周りに亡くなった方が沢山いるのに、とても元気に未来に向かって生きていると言う雰囲気を皆持っている事にも驚いた。
私が話をした人は、しょうがない・・と言う雰囲気で淡々と、どのように親戚が亡くなったか・・を話してくれる・・・
本当に1日でも早く復興をしなくてはいけません。
今、デジタルサイネージでできる事は何か?と聞いてくる人達が山ほどいるが、現時点ではありません。
その前に是非一度で良いので、ボランティア活動に出向き実際に現地の人と話す事をできればお勧め致します。
何を必要としているのか?何が困っているのか?を知ることができます。
本気で支援を考えるのであれば、東京にいるだけの状態では何も出来ません。
しいて言うのであれば「アイディア」など必要としていないと言う事でしょうね。
ITで支援すると言う前提であれば、本来のビジネスと何らかわりがありません。
マーケティングし、困っている事の解決方法を実行するだけです。
但し、順番を間違ってはいけません。
東京にいながら考えると様々なものがある前提で物事を捉えがちですが、現地では家や会社どころか交通も公共機関も機能していない場所も多々あります。
この状況にITを持ち込むのは、原始時代に携帯電話を持っていくようなものです。
現地の詳細情報がなかなか見れないのは、向こうから発信したいメッセージが山ほどあるのに、発信できる環境と、それを使いこなせるような人が少ないからです。
だからと言って、現地にアイディアとIT関連物資を置いて帰ってきても実行できる人がいないのです。
これは今のデジタルサイネージ市場に起きている課題「置いてあるだけのサイネージ」と良く似ていますね。
もし、この災害において現地で本当に感謝されるものがあればそれが本当のデジタルサイネージだと思います。
これから災害が起きたらどうするか?、災害時に東京のサイネージは何をした?そんな事はどうでも良い気がします。
※これに関してくだらない議論を良く聞きます・・・非常に残念です。
デジタルサイネージとして今本当にやらなくてはいけない事は何か?
■いち早く復興するためには著しい経済発展が必要です。その経済発展に数パーセントでも貢献し、堂々と「デジタルサイネージ市場」と言えるような市場の確立。これではないでしょうか?経済発展のほんの数パーセントにも貢献できない市場であればすぐに廃れていくでしょう・・・
節電!節電!と言われている中、消さなくては行けないようなイメージを作ってしまったのもデジタルサイネージ・・・
それでも我々にはデジタルサイネージビジネスを実行する権利はあります。
私は、今回の災害で一度も消すことのなかったサイネージをいくつも知っております。
業務に差し支えがでるので消せないと言う理由で・・・
デジタルサイネージの発展のチャンスは本当に今が勝負ですね。
やるべき事、やらなくてはいけない事、全く異なるこの2つの要素の見極めが大事に思えます。
デジタルサイネージジャパン2011まであと1ヶ月。皆さんがどのように立ち回るかが非常に楽しみです!
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